今まで写真を撮りに来てくれた方へ
HiDaMaRi Photo Studio 松山ビルは2015年12月をもって退去しました。
あの場所でたくさんの人生を残させてもらい、たくさんのものを僕らもいただきました。
このスタジオに携わって頂いたたくさんの方々、本当にありがとうございました。
そしてこれからもどうか僕らを宜しくお願いします。
少し長文になります。読み流してください。
スタジオで記念写真を始めたきっかけを書きます。
長野 東日本大震災があってたくさんの人が亡くなり、たくさんの人が東北へ向かいました。
僕の知り合いのフォトグラファーも寄付金を募る撮影イベントをやったり報道の方はずっと滞在して悲惨な現状を伝えることをしたり、いろんな方々が自分たちがができることをそれぞれのスタンスで行動されてるのを見て、自分の写真にできること、写真の力ってなんだろうなんておこがましいことを考えました。
今、生きていること、存在していることを残したい 確認したい
すべての生きていくそして死んでいく人達の過ぎてゆく時間に記しを残したい
写真にはその力があると確信しています。
僕らHiDaMaRi Photo Studioの記念写真の始まりでした。
そしてスタジオになりそうな場所を探していたのですが、松山ビルを見つけて
こんな雰囲気のある建物で手作りの写真を撮らせてもらえることがとても嬉しかったです。
でも始めてみてわかることがたくさんあり、場所なんかより大事なものは
あなたたちとの出会いでした。
臭いですが本当です 笑
結婚式から撮影させてもらった子ももうすっかり男の子になってて
結婚する前から写真を撮りに来てくれたカップルが親になってたり、別々の道を選んだ人もいました。
カメラの前でぎゃん泣きしてた女の子が立派なお姉ちゃんになっていてお兄ちゃんより強くなってる。
親御さんとの別れの記念写真。
90代のおばあちゃんが撮影の時は頑張って踊ってくれました。
一年生になった男の子はやめろ 撮るなよと言わんばかりに僕を睨みつけました。
親戚の結婚式の帰りにこんな格好なかなかしないからと夫婦で写真を撮りにきてくれました。酔った旦那さんの目が座っています。
結婚式の二次会までの間でスタジオ3階まで駆け上がって、撮影したらすぐタクシーに乗り込んだ人
お母さんが入院する前にって、写真を撮りにきてくれた。
キリがないです。
それぞれが最高です。
あなたたちがいることが最高なんです。
写真に失敗はありません。
あなたたちがいて僕はただシャッターを押すだけでした。
本当に本当にありがとうございました。
僕らはラッキーです。
これから来てくれる方へ
HiDaMaRi Photo Studioはすべての境界線を越え、今を生きている人々を残させて頂く写真屋です。
いつかお会いできることを夫婦共々楽しみにしています。
写真家 上石了一
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Spencer Mclane (木曜日, 02 2月 2017 00:05)
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